職場で焦って空回りしていた新人時代の私が、仕事の喜びを知ることができたリクルート上司からの言葉

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会社に入ってすぐの新人時代、
スキルもない中で初めての経験ばかりで、
どちらかというと

・目の前のことに追われっぱなし
・任された仕事ができるか不安
・上司や先輩に気を遣う

といったような
ネガティブなイメージがあるように思います。

でも私は、新人と呼ばれる時代に対して
物凄くプラスのイメージを持っていて、
新人時代がなかったら
絶対に発見できなかったと思えるほど、
新人と呼ばれる時代に魅力を感じています。

このことを知って頂くと、
もしかしたら新人時代を
ネガティブに感じていらっしゃる方も、
新人時代っていいなぁって
思ってもらえるかも知れません。

職場で焦って空回りしていた新人時代の私が、
仕事の喜びを知ることができたリクルート上司からの言葉

ぜひ最後まで
お付き合いいただけたら嬉しいです。

リクルート新人時代、年上の人ばかりの職場で気を遣い過ぎる

私は大学を卒業してから、
人材派遣の会社で2年営業をした後、
リクルートという会社に入社しました。

当時の私にとって、
リクルートといえば
ホットペッパーを発行している会社
多くの人が知っている大手企業

というイメージで、

有名企業に入れたことが
とっても嬉しくて、
やる気に満ち溢れていました。

私が入社したのは、
人材紹介を行う新規事業部門で、
採用された職種は、
キャリアアドバイザーでした。

人材紹介というのは、
求人をしている企業から依頼を受け、
その企業の要望に合う求職者を紹介し、
採用に至ったら成功報酬をもらう、
という仕組みです。

企業を担当するのは
リクルーティングアドバイザー(営業)
仕事を探している人(求職者)を担当するのは
キャリアアドバイザー(内勤型の営業)
という風に役割が分かれています。

新事業規部門の立ち上げメンバー
としての採用だったため、
私以外にも沢山の社員が
新人として採用されたのですが、

10人いるキャリアアドバイザーの
メンバーは全員私より年上で、
前職での経験や実績があったり、
資格を持っている人たちばかり。

わたし
うわぁ・・・私だけ社会人経験が少ない・・・。
こんなスゴイ人たちの中でやっていけるのかな・・・?

期待を膨らませて臨んだ入社初日には
そんな不安が頭をよぎりました。

わたし
とにかく、年下だから出しゃばらないようにしないと!
色々教えてもらうっていう姿勢で臨まないと!

そんな風に決意して、
毎日を過ごしていたんです。

同僚Aさん
たけちゃん(私のニックネーム)、面談の時に自分がしゃべりすぎちゃったら求職者の本音が分からないよ。もっと相手に話してもらうようにしないと。
わたし
は、はい!
同僚Bさん
たけちゃん、この求人の魅力はコレだけど理解してる?
もっと読み込まないと求職者に伝わらないよ。
わたし
は、はい!

自分より経験のある
年上の同僚からのアドバイスは
とにかく聞きまくる!
せっかく教えてもらってるんだから!

そう思って頑張りましたが、
だんだんと時間が経つにつれ、

わたし
色んな人の言うこと聞きすぎて疲れたぁ~
人によって言うこと違うし、どれがいいか分かんないよ~!

周りに気を遣い過ぎて、
自分がヘトヘトになってしまったんです。

評価は結果次第でしょ!がむしゃらに目標を追いかける

入社して1か月ほどすると、
会社が社員に何を期待しているか、
見えるようになってきました。

リクルートという会社は
シンプルに言うと、
(数字の)目標を達成する
ということにものすごい執念があって、

目標達成をした社員を
組織全体、会社全体で
盛り上げようとする社風です。

周囲に気遣いばっかりして、
出しゃばらないように遠慮して、
疲れちゃっていた私は、

わたし
結果を出せば、年齢や経験関係なく認められる!

そう思って、
がむしゃらに目標を追いかけました。

キャリアアドバイザーの目標は、
簡単に言うと、
1か月で何名の決定(入社)を出せたかです。

決定数の目標から逆算して、
企業への推薦(紹介)数
求職者との面談数
といったプロセス目標も設定されています。

周りのメンバーより
多くの面談をこなして、
ガンガン求人も紹介して、
どんどん企業に推薦も出す。

とにかく結果を出したくて、
とにかく評価をされたくて、

朝一番に会社にきて、
夜一番遅く帰る

そんな毎日をすごしていました。

思うようにいかずストレス限界、会議室を飛び出して逃避行

人一倍頑張っていた私でしたが、
売上に繋がる一番大事な決定数は伸び悩み、
なぜか他のメンバーの方が決定が出る。

決定が出たとしても、
入社して数日で退職してしまい、
企業からクレームが来ちゃう・・・。
そんなことを繰り返していました。

わたし
なんでこんなに頑張ってるのに結果がでないんだよぉ~!!

一生懸命頑張ってるのに、
結果に繋がらない・・・。
私のストレスは限界でした。

組織全体としても、
ものすごく高い目標を掲げられているので、
達成するのは無理なんじゃないか?
と、メンバー全員が
ピリピリした空気になっていました。

そんな中、
週に1回行われる会議でのこと。

マネージャ―Nさん
組織全体の目標を達成するにはまだまだ数字が足りひんのや。
各自、今月達成するためにやろうとしていることを発表してくれへんか?

そうマネージャ―に言われ、
私以外のメンバーは1人ずつ、
自分の数字の達成率や課題について
話をしていきました。

決定を出しているメンバーでも、
どう頑張っても目標の半分程度しか
達成できない状況。

心の声
これってそもそも、
目標設定自体が間違ってんじゃないの?
それって誰が決めたの?
マネージャ―含めた上層部だよね??

だんだん私の中で怒りが沸いてきました。

わたし
あの、この会議って意味あるんですか?
マネージャーNさん
ん?どうした、たけこ?
わたし
だって、達成できないような数字かかげられて、できるわけないじゃんって思って・・・。
マネージャ―Nさん
・・・みんなよう頑張っとるのは分かっとるねんで。
せやけどな・・・
わたし
分かってるなら「どうやって達成させるか」なんて聞かないでくださいよぉ!
私たちに色々押し付けて、上の人はただ数字おろしてるだけじゃないですかぁ!

号泣!

そして

会議室を飛び出す!

突然キレた私に
ビックリしているメンバーの
視線を感じながら、
私は会議室を飛び出しました。

そしてそのまま荷物をまとめて
勝手に帰宅しちゃったんです。

お前なんて鼻クソなんだよ!上司からの言葉に目が覚める

会議室から飛び出し、
逃避行しちゃった翌日、

心の声
あぁ・・・会社いきたくない。
マズイことしちゃったよなぁ・・・。

そう思いながらも、
昨夜心配して電話してきてくれた
アシスタントの女性からの
「明日会社来ないと自分に負けたことになるよ」
の言葉で奮い立ち、
おそるおそる会社に向かいました。

わたし
・・・お・・・おはようございます。

そう言って自分の席に座った私に、
「待ってました!」
とばかりに近づいてきたのは、
リクルーティングアドバイザーを
束ねるマネージャーのKさんでした。

マネージャ―Kさん
おう、たけこ。今日飲みに行くぞ。
わたし
・・・は、はい。

直接の上司ではないけど、
いつも私に目をかけてくれて、
色々なことを教えてくれる
Kさんからの呼び出し(?)に、

わたし
ひえぇ~!!ぜったいに怒られるやつ、コレぇ~(泣)

と思いながらも、
行くことにしました。

マネージャ―Kさん
たけこ、お前さ、昨日会議室飛び出したんだって?
わたし
・・・はい。なんか怒りがこみ上げてきちゃって、やっちゃいました・・・。
マネージャ―Kさん
そうか。
お前はさ、裏表なく純粋で真っ直ぐなところが良いところなんだよな。
わたし
・・・。
マネージャ―Kさん
でも、ひとつ覚えとけ。

お前なんて鼻クソ程度のもんでしかないんだ!

ってことをな。

わたし
は、は、鼻クソ・・・!?
マネージャ―Kさん
おう。鼻クソよ。
お前が毎日、人一倍仕事してるのはみーんな分かってる。
キャリアアドバイザーの中では一番若いしな。気負う気持ちも分かる。

でもさ、たけこ、お前は誰のために仕事してんだ?

わたし
・・・誰のため・・・?
マネージャ―Kさん
俺はいつも、お客様のために仕事してる。
お客様が何を欲してるのか、どうやったら喜んでくれるか。
そのために自分がどんな言動、行動をすればいいのか。
いっつもそのことだけ考えてる。
お客様の感謝が増えれば、数字は後から絶対ついてくる。
わたし
お客様のため・・・ですか・・・。
マネージャ―Kさん
お前がしているのは、自分のため、だろ?
どんなに能力が高くても、自分のためだけに仕事するヤツは伸びない。
お客様のため、メンバーのために動けるヤツが結果を出すんだよ。

京セラの稲森さんが言ってるけど、
仕事の結果は、考え方×熱意×能力。
お前は熱意と能力があっても考え方が間違ってる。

だから、鼻クソだって言ってんだよ。

衝撃的でした。
めっちゃ号泣しました。
2人で日本酒一升瓶開けました。

パワハラか?
と思うようなKさんの言葉でしたが、
私にとっては目の覚める思いでした。

これまで結果が出なかったのは、
私が自分のことしか考えてなかったから。
お客様のことなんて考えてなかった。

ものすごく大事なことに
気づかされた瞬間でした。

誰のために動くのか?を考えて仕事に取り組む

「鼻クソ飲み」の翌日から、
私の仕事の仕方は一気に変わりました。

企業にも求職者にも
双方に喜んでもらうには?
を徹底的に考えて、

・ミスマッチがないこと
・求職者の本音を引き出す面談をすること
・企業の魅力が伝わるような求人紹介をすること

を目標にして、
そのために、

・他のキャリアアドバイザーの良いところをマネする
・リクルーティングアドバイザーと密に情報共有する
・分かりにくい求人は実際に企業を訪問して自分の目で確かめる

といったことを実践しました。

自分の面談スキルでは、
対応しきれない求職者に対しては、
年上の経験がある人にお願いして、
面談をしてもらうこともありました。

反対に、
若いアドバイザーの方が良いから
面談を代わって欲しい
と言われることも増えました。

以前の私には無かった、
「お客様のために仲間同士で助け合う」
という仕事の仕方になったんです。

そんな仕事の仕方は、
マネージャーKさんの言った通り、
結果にも表れました。

決定数、推薦数、面談数
全ての目標を毎月連続で
達成きるようになったんです。

仕事をするのは、自分の周りの人に喜んでもらうため

仕事って何のためにするんだろう?

マネージャーKさんからの
厳しくも愛情ある言葉を受け、
仕事の仕方が変わった私が思ったのは、
自分の周りにいる人に喜んでもらうため
ということなんです。

入社したばかりの頃は、
自分が評価されるため
っていう自己中心的なものでした。
焦って空回りばっかりしていたんです。

せっかく入った会社なんだから頑張らなきゃ
一番若いからってバカにされたくない
結果をだせば年齢・経験関係なく評価してもらえる

そんな風に思っていたので、
周りのメンバーからのアドバイスも、
疲れる、ちょっとウザイ、やらされてる、
と感じてストレスでした。

そんな私が、
マネージャーKさんからの言葉を受け、
仕事をする意味を知ってから、
そんなストレスは一切なくなりました。

企業さんに満足してもらうために
求職者が新しい人生の一歩を踏み出せるように

周りのメンバーを頼ったり、
自分ができることで助けたり。

そんな良い連携ができていくと、
結果として自分の数字も達成できるし、
組織全体も盛り上がっていきます。

仕事って
そんな
喜びに満ち溢れたもの
なんじゃないかなぁって思います。

お客様からの感謝が最大の評価、一緒に喜びを分かち合える仲間がいる幸せ

会議室を飛び出した日から約1年後、
私はある企業様を訪問していました。

その企業は、
私の仕事の仕方が変わってから、
初めて私の担当求職者を採用いただいた、
従業員50名弱の設備管理会社でした。

求人をご依頼いただいた当時、
20代の若手が1人も社内にいない
採用してもすぐに辞めてしまう

といったお悩みを抱えていて、

実際に求職者に求人を見せても、
「泥臭そうな仕事だからイヤだ」
「休日が少ないからちょっと・・・」

と言って敬遠されてしまっていたんです。

わたし
なんとか企業の役に立ちたい!

私は実際に企業を訪問し、
設備管理の現場を見せてもらい、
社内の方と直接お話しをさせてもらいました。

確かに高所作業なんかもあって、
真夏でも外で作業する必要があるので、
大変な仕事だなぁと感じましたが、

それ以上に、
社員の皆さんの人柄がとても温かく、
家族的にわきあいあいとされてることや、
技術を身につければ一生の仕事になる、
そんな魅力も感じたんです。

社内に戻った私は、
同僚のキャリアアドバイザーに集まってもらい、
この会社の魅力について
自分が見てきたことを伝え、
1人でも多くの求職者に紹介して欲しい、
とお願いしました。

すると、1人もご紹介できていなかったのが、
私含めて5名のキャリアアドバイザーから
ご紹介させて頂くことができ、
結果として私の担当求職者が採用になりました。

企業様に訪問したのは、
その時採用して頂いた方が、
社内でもとても評判が良く、
是非成長した姿を見てあげて欲しい、

とご連絡いただいたからです。

社長さん
あの時、正直いって若者を採用するのは諦めかけていたんだ。
仕事はキツイし、条件はあまり良くないし、もうダメかなって。

でも、あなたがうちの会社を見に来てくれて、
「社長、あきらめずにやりましょう!」と言ってくれて、
こうやって良い若者が採用できた。

本当にありがとう、感謝しているよ。

そんな言葉を頂くことができたんです。
これが、私にとって
最大の評価だと感じた瞬間でした。

このことを会社に戻って
メンバーに報告すると、

同僚Aさん
あの時、たけちゃんのまっすぐにお客様を思う気持ちが伝わって、
「よし、やってやろう!」って思ったよ。
同僚Bさん
自分の数字にはならなかったけど、
すっごく嬉しい決定だったよねぇ~

メンバーも一緒に、
この時の喜びを感じてくれてたんだ、

っていうことが実感できました。

まとめ

職場で焦って空回りしていた新人時代の私が、
仕事の喜びを知ることができたリクルート上司からの言葉

いかがでしたか?

新しい会社に入って、
やる気に満ちていた、新人時代。

メンバーの中でも
一番若くて経験が浅い私は、
なんとか早く仕事を覚えようと、
周りに変な気遣いばかりしていました。

そんな自分に疲れてしまい、
結果を出せば評価されるでしょ!
と思ってがむしゃらに頑張りましたが、
思うように結果が出ない。

ストレスが限界になって、
会議の場でキレてしまい、
上司に暴言を吐いて飛び出す・・・。
そんなことをやっちゃいました。

とにかく焦ってました。
やることなすこと空回ってたんです。

そんな私でしたが、
マネージャーKさんからの
「お前なんて鼻クソなんだよ」
の言葉に、

自分の変なプライドを
捨てることが出来たんです。

誰のために仕事をするのか?
いま自分がやろうとしていることは、
お客様のためになるのか?

この言葉を常に頭におきながら
仕事に取り組んでいると、
仲間との一体感が生まれ、
自然と結果もついてくるようになりました。

仕事って楽しい
そんな風に思えるようになったんです。

新人時代に教えてもらった、
仕事に対する姿勢や
仕事の仕方は、

組織を離れて
個人事業主として働くいまも、
とっても大切なことだなぁって
思っています。

私のこの経験が
何かのヒントになったら嬉しいです。